会津松平家は常に会津の方々とともに歩んで参りました。
他界した私の父、保定は「今、こうして我々、松平家が在るのは全て会津のお陰だ。その事を片時も忘れてはならない」とよく申しておりました。
藩政時代は藩主と家臣として、そして主従関係が無くなった明治期以降も会津の方々は松平家を様々なかたちで支えて下さって参りました。
明治期には私の祖父、保男の元に旧会津藩に縁のある方々が集い東京会津会を発足させ、会津の先人たちの遺徳を継承する会が立ち上がっております。現在も東京会津会、京都会津会、斗南会津会、宮城会津会、をはじめ縁の各地に多くの会津会があり活発に活動されております。藩政時代からの緊密な関係は現在もなお続いており、こうした会津人と松平家を繋ぐ中枢が会津松平家奉賛会です。その前身である(財)会津保松会の時代から数えれば70年余りの歴史があります。
私たち松平家にとってはとても大切な歴代藩主を祀る「お花まつり」の主管をはじめ全国の会津に縁のある地への訪問、会津松平家から宮家へ興し入れされた、秩父宮妃勢津子殿下顕彰委員会との連携など多岐に渡る活動を進めて下さっています。
この様に現在も旧藩主家と地元が密接な繋がりを持っている例は全国でもそれ程多く無いのでは無いでしょうか。私はこの事をとても有り難く、誇りに思っております。
この度、この会津松平家奉賛会をより多くの方々に知って頂くためにWEBサイトを立ち上げました。ここをきっかけに「会津」の歴史、文化、風土に興味を持って下さり会津にも足を運んで下されば幸いです。
会津松平家十四代
松平 保久